英単語学習とスピーキング学習の切っても切れない関係

英単語学習とスピーキング学習の切っても切れない関係

世の中、英語はスピーキング(話すこと)が大事と、スピーキング一辺倒になってきましたね。高校入試、大学入試にもスピーキングを取り入れる学校も増えてきました。確かに、英語は話すことが大切です。ネイティブの発音を真似て口を動かし話すことで、ただ話せるようになるだけでなく、自分の耳も鍛えられリスニング力もアップするなど良いことがたくさんあります。ミラクルメソッド教材が生まれた最大の理由は、「音のない」英語学習に「音を取り戻す」ことにありました。そういう意味で、スピーキング(話すこと)重視の風潮には嬉しい限りです。

文字(英単語)学習はスピーキング力アップになぜ貢献するの?

スピーキングと文字、一見関係なさそうに見えますよね?

でも、よく考えて下さい。なぜ文字ができたのかをご存知ですか?

それは、「音声」はすぐに消えてなくなるので音声を記録するために文字が発達したのです。脳内では、文字を見たのち文字や単語を構成する音に結びつけて分析する「音韻的処理」が行われます。つまり脳では、再び文字を音声に戻して理解しているのです。

だから「文字(英単語)」は本来音声が記録されたものです。スピーキングの学習時に、スピーキングの学習の一環として、「文字(英単語)」とその「文字(英単語)」の持つ発音を正確に学ぶことで、すぐに消えてなくなる「音声」に頼って学習するよりはるかにしっかりとスピーキングが身につきます。

このように、ただ話す訓練だけをするよりも、文字を取り入れてスピーキングの学習を行う方がはるかに効果的なのです。

小学4年生に英語文字を教えたら、びっくりするような変化が!

2〜3カ月前の話ですが、よくモーニングを食べに行く喫茶店のお嬢さんが小学4年生で英語にも興味がある、とお聞きしました。

小学4年生なので、小学校の英語の時間に文字の読み書きは教えられていませんし、学ぶ必要もありません。授業は「英会話」をメインとして進んでいきます。

そういう小学4年生が、英語の文字を覚えたら(英語の読み書きを覚えたら)何が起こるか試してみることにしました。

まずは、ミラクルメソッド オリジナルの「アルファベット・フォニックスの歌」を覚えてもらいました。この歌は小学2年以上用のお子様に製作した小冊子「ミラクル・ペンマンシップとはじめての英単語」の表紙になっている歌です。数回歌ってもらったらすぐに上手に歌えるようになりました。もちろん歌は暗記しています。

表紙の単語をA, a, a, apple(エイ, ア, ア, アップル) と歌っていきます。

次に「ミラクル・ペンマンシップとはじめての英単語」及びそのポスターを使ってアルファベットの小文字を小学生が「ひらがな」を学ぶのと同じように「文字と読み方(発音)」をセットにして教えました。

声を出して発音しながら、ワークブックに小文字を書いて覚えていくのです。

このワークブックを終える頃には「初めての英単語」に出ているような英単語を正しい発音で読み書きできるようになりました。

するとそのお子様が小学校で受ける英語授業の習得に変化が見られました。まず、発音の仕組みが文字を通して理解が進んだようで、微妙な違いを意識して発音するようになりました。また、英単語やフレーズの暗記が、文字を取得しなかった頃に比べて格段に進むようになりました。英単語の最初の頭文字が絵に書いてあれば、その文字をヒントに英単語を推測したり、初めての英単語であれば頭文字とセットでその単語を暗記できるようになったのです。

高度な英文を、文字を頼りに、スラスラ暗唱?

その女の子は今年の4月から小学5年生になりました。月に1回くらいしかその子とお会いすることはないのですが、前回会った時には、小学校で習ったという英文を、自分のことに作り変えてスラスラと口にしました。

I want to go to Hokkaido.(北海道に行きたい。)

I want to eat an apple. (リンゴが食べたい。)

I want to be a nurse. (看護師になりたい。)

などなど。

中学2年生で習うwant to の構文を見事に使いこなしていました。

小学校で使っている教科書には、例文と、例文に組み合わせて使う動詞や名詞が「英語」で書かれています。もちろん、それらの英文は新小学5年生が「読むため」という前提で書かれているわけではありません。あくまで、学習の道しるべとして載っています。

しかし、この女の子のように一部でも英単語が読めれば、あるいは英単語の「頭文字」だけでも読み方が分かれば、一瞬で消え去る「音声(発音)」を頼りに英文を暗記するよりはるかに覚えやすくなります。

さらに、耳から暗記できるのは授業が行われている学校の教室内だけになりますが、文字が少しでも読めれば家に帰ってから音読をして復習もできます。

文字さえ読めれば小学校で習う英語を英検につなぐことができる!

小学校で習っている英文は、文法的に結構高度です。英単語も目標が600語とも700語言われています。これだけの数の英単語と、様々な英文を小学校で習うのですが、ある程度読み書きを身につければ、英検5級程度であれば狙えるのではないかと思います。過去形も習いますので英検4級も合格圏内にあります。

もちろん小学校では「難しいから」と教えない文法事項(三単現など)もあります。でもそれらの文法事項はお母様と少し勉強すれば苦労せず習得できます。小学生のうちに英検5級、4級の合格を手にできれば、お子様の英語学習に対する姿勢が大きく変わってきます。やりがいや面白さを発見し、中学レベルの検定試験に合格できたことへの誇りを内に秘めながら、英語学習の性質というべき「長く」「地道な」努力を嫌がらずに取り組んでくれるようになるからです。

喫茶店の女の子(小学5年生)も英検5級を受けるための勉強を始めました。

文字学習とスピーキング学習は切っても切れない関係がある

今回、たまたま喫茶店で出会った小学4年生のお子様に、ミラクルメソッド 教材を使ってサラッと文字を教えてみて感じたことは、少しでも早く英単語の読み書きの学習を始めた方が、お子様にとって「得」になるということです。

付録でついてくる「ミラクル・ペンマンシップとはじめての英単語」及びそのポスターを使えば小学2年生以上のお子様から文字学習、英単語学習を始めることができます。

そして小学4年生がその教材を使えば、1カ月で簡単な英単語の読み書きができるようになりました。そのことが、小学校英語のスピーキング主体の授業を充実させ、さらに英検合格へとチャレンジさせるところまで、お子様の英語学習を大きく変えることになったのです。

文字学習とスピーキング学習はこんな風に強く関連しているのです。