英語の強い子に育てるためには?

小学生のお子様に英語を習わせるのがブームになっています。理由は、少しでも英語の強い子に育ってほしいから、あるいは親御様が英語が苦手で苦しんだので、お子様にはそのような辛い思いをさせたくないから、などさまざまです。

ミラクルメソッド英単語1200のホームページに最近アップしたブログでは、英語が得意だったために大学進学で思わぬ展開をした男の子の話を書きました。

英語に強い子は受験に強い

この例に限らず、英語が得意だったこと、あるいは好きだったことが、進学や就職で有利に働いた例は枚挙にいとまがありません。

「子供に英語を得意になってもらうためにどのくらいお金がかかるのかしら?」

と心配されるお母様もおられます。確かに英会話のスクールは高額ですが、その効果のほどはどうなのでしょうか・・・? 英会話スクールは会話に専念するあまり重点を読み書きに置かないスクールもあります。文字につながず音(会話)だけで英語を学ぶやり方は、せっかく習った英語があまりお子様に定着しない(すぐ忘れてしまう)場合があります。

ミラクルメソッド編集部からのオススメは、中学校からは徹底して「文法」の学習に取り組めるように、英単語の読み書きの基礎的な学習を小学生の間に済ませておく、ということです。

文部科学省やベネッセの調査からも分かるように、中学生になって急激に英語が嫌いになったり苦手になったりする理由は、英単語、つまり文字の「読み書き」が学習に入ってくるからです。実は英単語学習は難しいものではありません。ミラクルメソッド英単語暗記大作戦を使えば、英語の読み書きを正しく、「楽しく」身につけることができます。

小学生の間に英単語の読み書きの基礎学習が済んでいれば、中学校からは英単語に手を取られることなしに、本当の意味で英語力が身につく学習に専念することができます。すなわち、ズバリ言いますが、中学校からはしっかりと「文法」を学んでほしいのです。

長文読解、英作文、スピーキングをきちんとできるようになるためには、相応の文法力が必要です。文法は、一つの事項を学んだら、その上に次の事柄を積み上げていく、そのような性質の学習となっていますから、中学校の最初から、各単元の文法を「取りこぼし」なく着実に身につけていく必要があります。中学校では、英単語暗記に時間や労力を使うのではなく、文法や例文の暗唱に力を使う、そのために小学生の間に英単語の「暗記法」を身につけておくのです。

ミラクルメソッドで英単語の読み書きを学べば公立中学校の文科省検定教科書が小学生でも読めるようになります。私たちは小学生の子供たちと中学校の教科書を使いながらゲームをしたり、ネイティブ講師と「英語あそび」の中で音読競争をしたりしたものです。

もし、お子様がミラクルメソッド英単語暗記大作戦で英単語が読めるようになったら、毎日5〜10分間で良いので、例えば、お母様がお夕食を準備されているときにお子様にそばに来てもらって英語の本を音読してもらいましょう。中学1年生レベルの内容の英語の本でCDなど音声教材がついていつものが理想的です。中学1年生の検定教科書でも構いません(CDは往々にして書店に売っています)。

最初は自分で英単語を拾って読んでみてはCDで正しく読めているかを確認しながら読み進みます。正しい発音で読めるようになったら、毎日、家事をしているお母様の横で短時間、音読をさせるのです。

音読学習の時に、音読している英文のもつ意味は、あまり気にする必要はありません。一部の分かりやすい英単語の意味や文章はお母様の方から教えてあげても良いかもしれませんが、お母様の説明を超えた内容に関しては説明なしで大丈夫です。なぜなら、この音読学習は英単語のつづり字と発音のルールを身につけるためのものだからです。英文の意味は中学校に入って文法を学んで初めてはっきりと分かるようになるので、中学校から文法に専念するためにも、小学生の間にこの作業を済ませておいたら、のちにその子の英語力を大きく伸ばすことができます。

高額な英会話スクールに通わせることも一つの方法ですが、音読学習を実践することで将来大きく花開く英語力を、安価にお子様に与えることもできます。また、経済的に余裕があれば、お子様を英会話スクールに通わせながら、同時に音読学習をすれば、英会話スクールの弱い部分を補うこともできます。

このように英語の強い子に育てるための一つのポイントは、小学生の間に英語の読み書きを習得させておくことです。すなわち、英語を母語としている国の子供たちなら誰でも知っている「発音とつづり字」を小学生のうちにマスターし、音読学習をスタートさせておく、これが後々子供たちに高い英語学力をもたらす一つの秘訣なのです。